
Qフローレンス法に関する
Q&A
- Q Qフローレンス法とはどのような施術ですか?
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A
腰椎の棘突起間に経皮的にスペーサーを挿入して狭くなっている脊柱管を広げて、不安定となっている背骨を安定化させる、低侵襲治療です。施術は後側方から行われます。
スペーサーを挿入する過程で脊柱管が広がり、神経の圧迫が取り除かれて、痛みやしびれなどの症状改善が期待できます。Qフローレンス法は、従来の外科的手術と違って、骨を削らず、靭帯や筋肉への損傷を抑えた低侵襲な治療です。靭帯を最大限温存するため、スペーサーのずれや背骨の不安定さを防ぐことができます。
- Q どのような麻酔が行われますか?
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A
Qフローレンス法は局所麻酔+鎮静にて行われます。全身麻酔を必要としない治療ですので、患者の体に負担が少なく、全身麻酔による合併症も回避できます。
- Q 治療の際、必要な入院日数は何日くらいですか?
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A
日帰り治療ですので、入院が必要ありません。治療後は2~3時間程安静にして、治療当日に歩いて帰宅いただけます。
医療施設によりますが、診断後その日の内に治療を受ける場合と、初回診察にて診断のみを受けて後日に治療に来ていただく場合があります。詳しくは治療を受けられる医療施設にお問い合わせください。
- Q Qフローレンス法の治療後、いつから回復が期待できますか?
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A
症例によりますが、治療後すぐに下肢の感覚異常が改善した場合があります。治療後数日間は腰痛が強くなる場合がありますが、これはスペーサーを挿入することにより狭くなっていた脊柱管が広がり、周囲の組織がけん引されるからだと考えられます。徐々に治まってきますが、腰痛に関しては治療後に鎮痛薬の服用が必要な場合があります。
- Q Qフローレンス法はどのような効果がありますか?
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A
Qフローレンス法でスペーサーを挿入することで、不安定となっている背骨が安定し、狭くなっていた脊柱管が拡大され、神経の圧迫が軽減されることで、腰痛や間欠性跛行などの症状改善が期待できます。治療後の症状改善は個人差がありますが、1年ぐらいの時間をかけて徐々に改善していくことが多いようです。
- Q Qフローレンス法を受けた後、外科的手術を受けたケースはありますか?
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A
治療後に外科的手術を行ったケースは報告されていません。
- Q 外科的手術を受けた後、Qフローレンス法の治療はできますか?
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A
同部位で以前手術が行われたことがある場合は治療適応外とされています。詳細についてはQフローレンス法専門医とご相談ください。
- Q Qフローレンス法を受けた後に再発することはありますか?
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A
今までの研究では、Qフローレンス法を受けた後、再発があったケースは報告されていません。
- Q 治療後は、いつ頃から運動を再開できますか?
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A
個人差、また運動の種類によりますが、治療1ヶ月後から運動を再開できます。
- Q 外科的手術はその治療のプロセス上、神経を傷つけるリスクがありますが、Qフローレンス法はこのようなリスクを軽減させることができますか?
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A
Qフローレンス法は後側方から細いチューブ上の専用器材で低侵襲に施術するため、神経を損傷するリスクはほとんどありません。
- Q Qフローレンス法は保険適用ですか?
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A
Qフローレンス法を受けられる国や医療施設により異なる場合があります。直接医療施設へお問い合わせください。
- Q Qフローレンス法はどのような疾患に適応ですか?
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A
脊柱管狭窄症、すべり症、椎間板ヘルニア(椎間板性の疼痛がある場合)、腰椎不安定症、椎間孔狭窄症などに適応されます。ただし、重症度や症状の要因によっては治療できない可能性があります。
- Q Qフローレンス法にデメリットはありますか?
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A
身体の状態・症状の原因によっては治療効果が出にくい場合があります。また、治療後にスペーサーの入れ替えや除去が必要な場合もあります。日本では新しい治療のため保険が適用されず高額な治療費となっています。
- Q Qフローレンス法の後は、MRI検査に制限はありますか?
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A
いいえ、スペーサーの素材はチタンのため、MRI検査におけるリスクはありません。
- Q Qフローレンス法を受けるためにはMRIの他に必要な検査はありますか?
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A
背骨の状態を確認するために、レントゲンとMRI検査が必要です。それに加えて、医療施設によっては、骨密度検査、採血検査が必須となっています。