腰痛のレントゲン

Qフローレンス法に関する
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Qフローレンス法が適応する腰椎不安定症とは

Qフローレンス法は腰部脊柱管狭窄症や腰椎不安定症などの治療方法です。

今回は、腰椎不安定症とは何か、その原因や症状に関して解説します。

腰椎不安定症とは

腰椎不安定症は、背骨同士の安定性がなくなり、ぐらぐらした状態をいいます。

MRI(左)とレントゲン(右)での腰椎不安定症

腰椎不安定症の原因

腰椎不安定症の主な原因は、脊柱を安定化させる椎間板、靭帯、筋肉などの組織の変性・変形です。

加齢、不良姿勢などの生活習慣などにより、これら椎間板や靭帯に損傷が起きてしまいます。椎間板、靭帯などに少しずつ負担がかかっていき、脊柱が安定性を失っていき、腰椎不安定症になってしまいます。

腰椎不安定症の症状

腰椎不安定症が発生すると、腰痛、臀部痛、下肢痛の症状が出現します。

脊柱の不安定な状態が進行していくと、神経や血管の障害になり、間欠性跛行(歩くときは足に痛みやしびれを感じて歩けなくなり、少し休むと楽になりまた歩けるが、しばらくすると再び痛くなる、という状態)になってしまうこともあります。

さらに状態が悪化してしまうと、じっとしている時でも下肢の痛みやしびれなどの症状が出現します。

腰椎不安定症の治療

保存療法

症状改善を目的で、鎮痛剤を服用したり、腰椎が不安定にならないためにコルセットを着用したりします。

また、腰に負担のかかる動作を避けたりして、理学療法で動作改善をしていきます。

外科的手術

下肢の痛みやしびれ、脱力などの神経症状があったり、腰痛が強かったりする場合は、外科的手術が行われます。一般的に行われるのは、脊椎固定術です。

脊椎固定術は全身麻酔にて、背部の皮膚を切開し、損傷している組織を切除して、不安定になっている脊椎をスクリューとロッドで固定します。

低侵襲治療—Qフローレンス法

Qフローレンス法は、欧州を中心に導入されている治療です。

施術は局所麻酔と鎮静で2~3㎝の切開をして経皮的に行われます。

特殊なデバイスを挿入することにより、不安定になっている背骨を固定させます。

Qフローレンス法で使用するデバイスは特殊な形状で開発されていますので、固定術と違い、施術後に背中を曲げる・反る・ひねるといった動きに制限がありません。